2021年の振り返り

2021年をざっくり振り返る。

1月

就活が佳境の時期だった。昨年の10月から就活を始めたが、この頃には自分が何をやりたいかがある程度定まってきて選考を受ける企業もかなり絞れてきた。その中でも初期に選考を始めた企業でちょうどその軸にマッチしていた企業があったので、そこの選考に全力を注ぎつつ保険として同じようなタイプの企業の応募を始めていた。幸いにもそこの最終選考に通ったので、これ以上就活を続けたくなかった私は内定を承諾、就活を終えた。自分としても満足する内定で、これ以上就活にリソースを割かなくて良いということで肩の荷が降りる気持ちだった。

2月

カレンダーを見返しながら書いているが、この時期は予定があまり入っていない。就活を終えたのでやることもあまりなかったのだろう。手元の紙の手帳を見ると、どうやら簿記3級の勉強をしていたらしい。25日には試験を受けている。記憶が曖昧だが、就活終わりと同時に勉強を始めたっぽい。確かに、暇になった人間が簿記を始めとした資格勉強を始めるというのはよくあることだと思う。自分の友人のニートも筋トレや簿記をやっている。何もしていない人間は、日常の中に何かしているというマイルストーンを欲している。自分もその例に漏れなかったらしい。 簿記の勉強を始めた目的としては、就活を通して企業の決算報告資料とか財務諸表とかを読めるようになったら便利だなあ、くらいのものだったと思う。まあ取っといて損はないのでよかった。商学部だし。

3月

バイトで稼いだ金で歯列矯正を始めた。今現在(2021/12/31)ではほとんど終わっている。なかなか良い選択だったと思う。ただし、片側50マンかかり、バイトで貯めたお金をごっそり持っていかれた。来年から一人暮らしを始めたいので、資金を貯めるために来年の2月一杯まではバイト先にお世話になろうと思う。あと、この頃から簿記2級の勉強を続けて始めたっぽい。どうやら本当にやることがなかった模様。学校の授業ももちろんあったが、単位はほとんど取り終わってる上に全てオンライン授業なので時間があった。

4月

楽天カードを契約した。ポイントカードとか色々あって面倒なのでここから楽天経済圏に突入している。現在はコンビニでの買い物は楽天ペイ、本は楽天ブックスで買っている。

5月

教習所に入校する。周りの友達にMTで取っている変人が多かったのでそういうもんなんだと思い、地元の友達と一緒にMTを選択、東北某県へ免許合宿に行った。なんだかんだ人生で初東北だったかもしれない。個人でも家族でもあまり旅行をしてこなかったので、自分の中の日本地図はかなり狭い。
合宿した場所は盆地なようで、昼夜の寒暖差が激しく、5月なのに夜は気温が一桁まで下がった。S字だとかクランクだとかより、この寒暖差で体調を崩して熱を出して、コロナ対策として強制送還になるのが一番怖かった。こちとら親に免許代を出してもらうようなゆとりキッズではなく自費だ。冗談じゃない。なんとか延長なし18日程度で帰宅できた。一緒に来た友達は卒検で優先車妨害×2(しかも一回目で助手席のブレーキを踏まれてるので本来は一発アウト、温情をかけられながら2回目もやってみせた)、三速で発進しようとしてエンストを5回くらいした末に落ちた。教官の「あのー君ね、もういいよ」の一言は忘れない。あの時の車内の雰囲気は22年間の人生の中で一度も味わったことがなかった。

6月

あまりイベントはない。内定先で必要になる個人情報保護士という資格の勉強、取得をした。この資格は基本的に暗記だけしていればいいから楽な上に、セキュリティの分野に少し絡むところがあるのでエンジニアにとってはそこまで苦ではなかった。一番辛かったのは勉強というより試験時間だった。途中退室、トイレ退室なしで2時間半。4択100問の形式なので時間は余る余る。膀胱耐久の資格といっても良い。

7月

田舎に住んでる友人のところへ遊びに行った。地元のおばあちゃんが一人でやっている居酒屋に行った。帰るときに横で飲んでいたお兄さんに「にいちゃん達の分は奢ってやるよ」と全額奢ってもらった。田舎はすごい。そのあとは夜の海を眺めながら缶の酒を飲んでいた。横浜の内陸の方でずっと暮らしてきた自分にはどうも落ち着かなかった。(この記事の画像はその夜の海を映したものだ。何も見えない。) ちなみに、この時は哲学書にかかっていたので資格の勉強とかはしていなかったように思う。夜の海を眺めながら哲学論議をしていたら終電がなくなっていた。翌朝、なんとか地元に帰ることができた私は、最寄り駅のトイレで緑×オレンジ色の吐瀉物を射出した。

8月

内定者ハッカソンをやった。優勝して景品(技術書とノイズキャンセリングイヤホン)がもらえた。チームに恵まれた。

9月

何もやってない。強いてあげるとするならば、とある哲学書を読んで労働の意欲を失っていたのが復活した。その契機となったのはニーチェの本だった。ざっくりとまとめると、醜いルサンチマンを持つな、自己を超克しろ、みたいな内容だった。なるほど本能を否定するような言説ばかりに囚われていた自分には耳が痛かった。成功者を僻むのはやめよう、ニーチェの言う力への意志を持とう、というポジティブな方向に意識が変化した。今まで前澤社長があまり好きではなかったのだが好きになった。

10月

前々からちょこちょこ家で筋トレはしていたが、本格的にジムに通い始めた。ついでに簿記2級の勉強も再開した。自分で振り返っても、これは明らかにニーチェの影響だったと思う。数ヶ月越しに簿記と筋トレというニート二種の神器を取り戻した私だが、中身は着実に進化している。筋トレはジムでする本格的なものに、簿記は2級になっている。心身ともに自らを超克していこうという崇高な意志だ。

11月

前月とほぼ同じ、簿記と筋トレ。変わったのはベンチプレスを始めたことくらい。

12月

現在。28日に簿記2級を取得した。再開してから数えると3ヶ月、勉強期間としては上々だろう。

さて、ここまでカレンダーアプリと手帳を元に振り返ってきた。目に見える成果としては資格、見えない成果としては前向きな意識(なんか浅い)を得られた。あまり書くことがない月もあったのでもう少し頑張れたかなあと思う。そして、書いていて思ったが、技術的なことについての記述が特になかった。まあカレンダーベースで見ているので多少は仕方ないが、それにしても前年と比べてあまり技術の勉強はできていなかったと思う。技術的な変化については思いつく限りで列挙すると

  • Crystalを始めた(このブログもCrystal製、UIがしょぼいのはバックエンドマンなので許してほしい)
  • CrystalでOSS開発を始めた。
  • VSCodeからVimに乗り換えた。こちらを参照

せいぜいこれくらい。ま、再来年から頑張ろう。

所感

振り返りはここまでとして、現在の所感をなんとなく綴る。この一年を通して、人生って思ったよりあっさり終わるんだろうなあと思った。前に一緒に飲んだ友達も同じようなことを語っていたのでちょうどそういうことを感じる年頃なのかもしれない。「一人暮らしで家に帰ったときに一人で、中年になってもこれじゃまずいと思ったから早く結婚相手を探さなきゃ」と、そいつは別に結婚相手に困るようなスペックでもないのにそんなことを言っていた。それが、自分には人生の畳み方を考えているように思えた。人生は思ったよりも早いという点では一致しているのだが、自分はだからこそ自分の人生を賭けてやる価値のあることを探そうと思っている。自分で事業を始めるのでも良いし、何か面白いことをしようとしている人の中に参加するでも良いし。とにかく今は、というより社会人になってしばらくはそうした時に役立てる力を身につけたいと思っている。30歳になっても内定先の会社にいたままなら私の負けだと考えて良い。

来年の目標

人と会って、いっぱい話して、知見を広げたい。

さて、つらつらと駄文を弄したがここまでにしようと思う。皆様、良いお年を。