Twitterをやめてみたら良いことが色々あった

正確にはやめたわけではないが、TwitterをPCでもスマホでもログアウトの状態にしてみた。自分は活字中毒の傾向があり、Twitterはそんな自分が活字を摂取するためのお手頃なツールだった。それをやめた。するとどうなったか。まだ一週間程度だが、その結果についてまとめる。

1. 読書量が増えた

Twitterをやめたことで、別で活字を補給しなければならない。そこで電子書籍、紙の本を読む時間が格段に増えた。もともと積読は多かったのだが、本よりTwitterの方が手軽なので、もっぱらTwitterで活字欲を満たしていた。その頼みの綱のTwitterがいなくなった今、積読を崩していくのに十分な読書量を確保することができた。Twitterでやたらめったらに書き散らされた散文を読むよりも、本を読む方が学びが多く有意義な時間だ(かといってそうした散文を読む意義のない時間を否定するつもりもないのだが)。最近は積読になっていたスクラムに関する書籍を読んで、チームにおける自分の役割や今後のキャリアについて考えていた。

2. アクティブになった

TwitterのTLをダラダラと眺めているより、本を読む方がよっぽど集中力がいる。もちろん家でも読めるには読めるのだが、どうしても気が散ってしまう誘惑が多い。そこで、カフェに行く機会が増えた。自分は貧乏性なのでほとんど外食もしない。アウトドアな趣味もないし友達も少ないので、特に予定がなければ一日中家にいることが多い。そんな自分に外出する機会が生まれた。朝の早い時間からカフェに行き、お昼が近づいて人が多くなってくる時間まで読書を楽しむ。そうしたらあとは家に帰ればいい。人でゴミゴミした空間が嫌いなので、街に人が少ない時間に外出し、人が多くなってきたら帰宅するというリズムは呼吸にあっている。しばらく土日の午前中はこれをルーティンにしてみたい。 あと、読書だけしていても時間は過ぎないもので、満喫に行って漫画を読んだりする時間も増えた。ジャンプの有名漫画を一通り制覇するのが目標で、今はハンターハンターを読んでいる。ブリーチとかデスノートとかあの辺を全て網羅したい。

3. 他人のお気持ちに触れなくて良くなった

自分はTwitterにハマっていたが、どうしても苦手なことがあった。有名人の訃報の際のご冥福ツイート、悲惨な事件があった日の黙祷ツイートなどだ。そんなものは心の中で思っておけば良いと思っている。いちいちそんなものをツイートして残しておく必要なんかないと思っている。ただ、安倍首相暗殺の時のTwitterを眺めていて思ったのだが、世の中には共感性の高い人々が一定数いて、そうした人々は自分が知っている人間の不幸を知るや悲しい気持ちになるということだ。もちろん、自分だって身内や友達に不幸があれば悲しい。しかし、テレビで見ただけの会ったこともない有名人や政治家に不幸があったところでなんとも思わない。ただ、お悔やみしなければ自分の精神を保てない人々が一定数いるらしい。こうした人々のツイートを見ると自分は不快感を覚えてしまう。いや、そもそもTwitterが向いていないのかもしれない。

4. 自分が触れる情報量を減らすことができた

触れる情報量を減らすというとマイナスなことのように聞こえるかもしれない。しかし、これは不必要な情報というノイズに脳のリソースを割かれて無駄に負荷をかけてしまうのを回避できるということを表している。前々から自分には悩みが会った。自分の思考は浅いのではないか、自分は自分が本当に向き合うべき問題に頭を回せているか、ということだ。Twitterで多くの情報を受け取り、それらの各々について浅い思考で結論を下すことは簡単だ。しかし、それは何かをした気になっているというだけで、自分が本当に向き合うべき課題、より内面的な何かについて目を逸らすための行為に他ならない。例えば、誰かと誰かの試合で誰かが花束を意図的に落とす行為について論じる時間、あるいは感情を動かしている時間は自分にとって本当に必要な時間なのだろうか。(そもそもこの出来事を知ってしまっていること自体、自分が情報を絞れていないなと感じている。知らない方が良い情報だから。)エンジニアならコンピューティングリソースを無駄遣いして痛い目を見た経験があるはずだ。外部からの無駄な入力を受け取り、無駄な出力を出すために無駄な演算をして脳のリソースを無駄遣いすることの不毛さに目を向けるべきだ。

以上。 今のところ、いつTwitterにログインするかは決まっていない。もう少しTwitterから離れて考えを深めて、Twitterがもたらす正負の両側面を入念に検討したい。少なくとも何の考えなしに再開してしまうと、以前の自分のように徒に時間を浪費するだけになってしまいかねない。活字中毒というインプットに有利な特性を持っているのだから、これを有効に使い、Twitterとも上手く向き合っていきたいものだ。